All that glitter is not gold.

それでも、きらきらしたものがすき。

「5×20」が元ヲタにもたらしたワクワク感(と、嵐会議中)

嵐さんの今年から来年にかけてのツアータイトルが「5×20」に決まったらしい。

 

「らしい」という伝聞形で距離感を演出してみたのは、わたしが「元」嵐ファンだからである。

 

すごく個人的な話なのだけれど、わたしはシングル「Believe」(2009)~「誰も知らない」(2014)あたりの5年間、櫻井翔さんと嵐のヲタクをしていた。年齢でいうと、中1の終わりから大学に入学する頃。お金もないなりにFCに入ったり3ヶ月分のお小遣いをツアーグッズでブーストしたりと学生のわりにはかなり熱心に追いかけていたと思う。

ファンをやめてしまった理由は、受験期~大学に入ってサークルとヲタ活の折り合いがつかなくなった時期と好きな冠番組が終わった時期が重なったから。彼らが嫌いになったというわけでは決してなく、テレビ局側の見せる嵐像とわたしの見たい嵐像が単にすれ違ってしまっただけなのだ。

ヲタ卒後も嵐関連でつながったフォロワーさんも外してはいなかったから、彼らのその後の動向はなんとなく知っているし、情報は逐一入ってくる。そうして過ごしている中で飛び込んできたのが今回の「5×20」だった。ツアーロゴも、「5×10」を踏襲したもの。

ヲタク内ではこのロゴに賛否両論あるようだが、わたしはとてもうれしかった。わたしの好きな嵐はまだ残っているってことを実感させてくれたから。そして、「嵐コンサート会議中」というこのツアーのコンセプトもまた、わたしをとってもワクワクさせてくれた。

もうFC会員ではないから投票もできないし、ツアーに行くなんてとてもおこがましくてできないけれど、この記事でひっそり、わたしの「会議中」選曲を残しておきたい。(ファン歴の都合上2014年くらいまでの曲しか出ないのは許してほしい)

 

【シングル10曲】

1.Believe(2009)

わたしを嵐ファンにしたこの曲はどうしてもはずせない。

中学に入学して、それまで周りにいなかった「アイドルが好き」というタイプの人々に出会った。その中で嵐ファンがいちばん大きな派閥を形成していたから、わたしもつられてなんとなくひみあらとか見て、「嵐って人たち面白いなあ」っていうイメージはできていた。

そんな段階に数か月いて、ある日のMステに嵐が出ているのを見た。サビを過ぎて、櫻井くんが前に出てきてラップをはじめる。その詞にわたしは大きな衝撃を受けた。

アイドルって与えられた曲をただ歌って、ただカッコつけてるだけのものだと思っていた。キラキラした曲を笑顔で歌ってるだけの存在だと思っていた。でも、そのキラキラの面影はそのときの櫻井くんにはなかった。彼は自分の言葉で、人なら誰も抱えうる闇とか孤独とかを表現していた。彼のラップが終わる頃にはわたしは一視聴者からファンになってしまっていた。その日のうちにヤッターマンの上映館を検索したことは言うまでもない。

今でこそヲタ卒してしまったけど、アイドルに対する価値観を180度変えてくれたこの曲は大好きで大切だ。

 

2.言葉より大切なもの(2003)

この曲を嫌いなヲタクはいない。たぶん。

未だにカラオケで歌うくらいこの曲が好きなのは、きっとものすごくポジティブで真っ直ぐなパワーがあふれてるから。

冒頭の大野さんの透き通ったボーカルで始まり、ライブなら「ここにはー?」「あるからー!」のC&Rもあり、明るいのに切ない感じが好き。現代風にいうと、エモい。上位に食い込んでくるであろう1曲。

 

3.ワイルド アット ハート(2012)

個人的に思い出深い1曲。

5年という大した長さではないファン歴の中で、わたしが直接嵐メンバーを見られた回数の半分は番協である。中でも特に覚えているのが今は亡きHEY!HEY!HEY!のライブパート収録への参加。その時の収録曲がこれだ。

ワイハの代名詞とも言えるのが後半にある潤くんのマイク蹴り。2回分を収録してそれらのいいとこどりを放送する感じだったから、あのマイク蹴りを生で2回見られたのは結構ラッキーだったと思う。

曲自体について言及するとみんな大好き横並びスタンドマイクスタイルだし、振りコピはしやすいし、歌詞も嵐らしく現実を噛み締めながらもハッピーで前向きで、ビジュアルも最高で、いいところを挙げればきりがない。ワイハには夢がつまってる。うん。

 

4.Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~(2009)

初めて嵐のCDを手に取ったのがこの曲だった。(Believeあんなに語っといて買ってないんけ!?ってツッコミは受け付けます)

化粧品のCMソングだったっつーことで一般にもそれなりに認知度が高いのか、この前非嵐ヲタがこれをカラオケで入れてくれてわたしはとってもうれしかった。

作詞者のSolunaさんの詞がわたしは結構ツボで(調べたらワイハもSolunaさんだった)、特にこの曲は韻踏んでたり語感にこだわっている感じが強いところが好き。メロもジャニーズらしいキャッチーなダンスチューンになっている。

だけど何より、この曲の素晴らしさは間奏のダンスとラスサビ前の5人ボーカルリレーだ。間奏でタイミングをずらして1人1人踊り出すところは何回見ても飽きないし、ソロパートをつなげていって最後どしんと大野さんがキメる→ラスサビへの展開なんかTHE嵐すぎる。このグループ感が結局わたしの好きな嵐なんだろうなと書いてて今思った。

 

5.GUTS!(2014)

みんな大好きスタンドマイクシリーズ②。

この曲の良さは「大人から見た青春」を描く詞とわかりやすいダンス。これに尽きると思う。

「弱くても勝てます」こそ見ていなかったけれど、これを聴いて「あ、嵐も大人になったんだな」と思ったのを覚えている。わたし、嵐より10歳以上年下だけど。

アイドルが脱皮することはとても難しいことだ。年齢を重ねても同じ曲調を歌っていては説得力に欠ける。なにより、幼く見えてしまって本人たちが悪いわけではなくとも「イタく」思えてしまうのだ。

この脱皮がめちゃくちゃうまくいったのがV6さんでは?と思っているがその話は今度にするとして、わたしはこの「脱皮うまくいかない現象」が嵐に起きてしまったら嫌だな、とひそかに思っていたのである。

だから、GUTS!を聴いてほっとした。彼らは走り出せと青春を謳歌する主役になるのではなく、青春を謳歌する若者に向けて「Viva青春 胸を張れ」とエールを送る頼もしい大人になっていた。そしてGUTS!のすごいところは、若者が聴いても押しつけがましくなく、大人になって聴いても親しみを感じるものになっているところ。詞の力もさることながら、嵐の持つキャラクターが一歩曲の価値を押し上げているんじゃないかな、と思えるのもこの曲を好きな理由の一つかもしれない。(体育祭とか、学校のイベントに向かうときに聴くとぶちあがるので試してほしい)

ダンスは…わかるだろ!!横一列スタンドマイクのわかりやすく真似しやすいダンス!!こういうのが好きです!!(急に語彙力を失うヲタク)

 

6.ハダシの未来(2003)

みんな大好きスタンドマイクシリーズ③。そういえば言葉より大切なものと両A面だった。最高だなこのシングル。

ライブでみんなで踊るのがお決まり。あと、イントロの「NANANA…」「Clap,clap&clap!」←音源には入ってないのにこれが脳内自動再生される。そうわたしはサクライスト。

いろいろあるけど未来に向かって頑張ろうな~的歌詞×底抜けに明るいメロディーの「嵐セオリー」はこの曲も例外ではなくて、あ~それ求めてました!ありがとうございます!ってなる。重ね重ね押しつけがましくなく眩しすぎない等身大の若者、を歌う嵐が好き。

 

7.Calling(2013)

あふれあふれあふれあふれあふれ出すやつ。相葉さん主演「ラストホープ」主題歌。

両A面の相方がBreathlessっていう不遇な立ち位置だったけど、わたしはこの曲の疾走感とサウンドが好きです。コーラスも凝ってるし、真正面からジャニーズらしい曲調なのに心に迫るものがある曲。この曲がかかるラスホのOP映像が大好きだったので、そこにイメージひきずられてるところはあるかもしれないです。ちょっとアニソンっぽくもあるよね。

 

8.HORIZON(2000)

初期of初期、たぶんわたしの記憶が正しければセカンドシングル。

ヲタの間ではあまり話題にならないけど隠れた名曲だと思ってます、その証拠に5×10に歌詞拾われてるから!!(それは証拠なのか?)

若いから許されたんだろなっていうダサさと馬鹿っぽさとゆるさ。「昨日100円拾ったくらいだ」ってセカンドシングルで歌わされるジャニーズ、きっともう出てこない。曲調が迷走しまくってるところも含めて愛おしいとしか思えない、そんな1曲です。前に投票企画があった時もたしかHORIZONに入れた気がするな…。

 

9.感謝カンゲキ雨嵐(2000)

メモリアルな場面では必ず歌われてきたであろう1曲。

「Smile Again ありがとう~」「あらしー!」の合いの手が楽しいですね。冒頭RapのC&Rも大好き。歌詞はときどき何を言ってるかわからないところもあるのに(!)エモさの暴力でなんとかしてしまってるからすごい曲。サビの歌詞がいいですね。「泣きながら生まれてきた僕たちはたぶんピンチに強い」説得力しかないな~。説得力しかないのに「たぶん」でメッセージ性をほどほどに緩めているから、そこに共感の隙が生まれている。ぜひまた、フライングしながら歌ってほしいですね。櫻井さんは頑張ってください。←

 

10.風の向こうへ(2008)

truthの相方っていうこちらも恵まれない立ち位置だったけど名曲っていう意味では負けてないと思うんだ。

後半Rap~ボーカルの掛け合いが入ってくるところが好きです。グループで歌うってこういうよさがあるよね。メインパートを追うのが個人だから、それぞれの声の特徴が出ているところもまた良い。

Rap詞も好きです。オリンピックの曲だからアスリートを想って書いたところはあれど、「歓声浴びる姿描いて」っていうのはフィールドとステージっていう違いこそあれど、自分を表現する仕事をしてるから出るフレーズなんじゃないかなって。アイドルとキャスターの二足の草鞋、めっちゃ活きてるやん…と思う瞬間。

あと、音の作りが比較的シンプルで耳なじみがいいのもいいよね。(語彙力)

 

【C/W、アルバム曲5曲】

1.Re(mark)able(2008)

みんな大好きAll Rap Presented By 櫻井翔

冒頭の突き刺さるギターがぜんぶ持ってって、その勢いのまま頭サビ、そこから怒涛のソロラップ。攻撃的すぎる展開。研いだ爪隠し牙を剥く。

たぶんもうこの曲は500回くらい聴いたので、今更語ることはもうない。櫻井翔の思う嵐の今とこれからをぶつけたリリックが好き。

 

2.Attack it!(2009)

研いだ爪隠し牙を剥くシリーズ②。

5×10という感動的スーパー超大作の裏でこんな曲仕込んでたとはやるなお前ら!の一言。10周年にして「We make storm」を再度宣言し、かと思えば「外野の言葉はシカトする」攻撃的な一面、「安心な男子」を標榜する頼もしさを全部あのノリノリな音に乗せてしまってるからすごい。C&Rもいくらでも入れる箇所があるし、気付けば終わってるから何回もリピートしたくなるからAttack it!は実質脳内ドラッグ。

 

3.Crazy Groundの王様(2003)

結局ショーサクライの攻撃的なRap詞が好きなんだということに気づく。散々同じフレーズで伏線を張って後半でひっくり返す。大人に見せて脳内煮えたぎってんだよ!と言わんばかりの語調でまくしたてているところにTHEショーサクライを感じる。今でも同じくらい煮えたぎっててほしい。

 

4.どんな言葉で(2003)

おしゃれなサウンドが目白押しのHow's it going?からもう1曲。とにかくこれは音が好き、の一言に尽きる。スッと入ってくるメロディーと低音コーラスが心地良い。もうライブでやらなさそうな曲ランキング作ったら結構上位に入ってきそうで嫌なんだけど、嵐こういうのも歌ってたんだよ!って広めたいんだよなあ。

 

5.Summer Splash!(2010)

櫻葉ヲタをやっていた人間としては選ばざるをえない。サビの振付が楽しいし、ライブ終盤でバカをやる嵐の姿がめちゃくちゃほほえましいんだ。夏といえばこれだぞ。風景コンはいいぞ。

それでは皆さんご一緒に、「「サマーーーースプラーーーーッッシュ!!」」

 

 

以上、「5×20」にテンション上がって5100文字超を書き上げたゆいりがお送りしました。